仕事のやりがい・誇り
通信系統では、電力系統で行っている架線の点検や、信号系統の信号機や転てつ器の検修のような、普段電車に乗っているときに目に見えるものを検修することはあまりありませんが、無線の点検や取替を行う際は、作業を少し間違えると列車の運行を支障してしまう可能性があるので、それを無事に完遂できた時はやりがいを感じます。
仕事をする中で心がけていること
通信は弱電に分類され、高電圧の電気を扱うということはありませんが、電気を使用するいろいろな設備を触ることがあるので、測定をする際などに端子を短絡させないように注意しています。また、測定器の中には、電圧をかけて絶縁を測定するものがあり、電圧をかけているときに他の人が触れてしまうと感電する危険があります。測定の際は、細心の注意を払い、事前にしっかり声をかけるなど、日ごろからコミュニケーションをとることを心がけています。
これまでの仕事で経験した印象的なエピソード
障害対応で電話機の通話不良の対応に行き、それを無事に復旧させることができたときはとても嬉しかったです。
その時は、電話機に雑音が入り通話ができないという申告があり先輩方と対応に行きました。
実際に通話試験を行ったところ、ノイズが大きく、人の声が全く聞こえない状態でした。電話機を別の電話機と入れ替えてみるも復旧せず、その先の回線を調べていくと、回線が悪いと判明しました。別の空いている回線に電話回線を振り替えて通話試験を行ったところ復旧することができました。それまでは、先輩方がやっているところを見たことはありましたが、自分で回線振替をするのは初めてだったため無事に復旧できて嬉しかったです。
これからの目標
今は検修工事の現場に作業員として行っているのですが、これからは線閉責任者や、作業責任者として検修工事をまかせてもらえるようになりたいです。また、現在携わっているエリアをさらに勉強し、どこに何の設備があるかなど、検修や障害対応で生かしていけるようにしていきたいです。